コムデギャルソンシャツのシャツ。

COMME des GARCONSの中でもSHIRTSラインというのは他のメンズラインに比べてさほど話題にならないような気がします。
PLUSやJUNYA MANがコレクションを出しており、HOMMEは取り扱い店舗が多い関係か結構認知度が高いように思うのですが、SHIRTSはそこまでではないといった感じです。

中にはSHIRTSラインはその名の通りシャツを作るラインと思っている人もいるようで、以前友人に「SHIRTSってジャケットも作るの?」と聞かれたりもしました。作っています。ただ私の場合SHIRTSでジャケットは買ったことがなく、専ら買うのはやっぱりシャツです。

SHIRTSラインのシャツは、正直に言って他のラインにはない質のよさがあります。これは何もCOMME des GARCONSの中のラインだけでなく他のメーカーと比べてもいえることなのですが、SHIRTSのシャツは質がいいです。肌触りがツルツルとしていて着た感じもたまらなくいいということで、1枚買えばはまってしまうと思います。

いや、質で言ってしまえば他のメーカーでも同じような品質を出しているところは多いと思うのですが、何より凄いのはそのデザイン性です。特に07AWはSHIRTSのデザイン性がよく出ていた時期だと思います。


「これは凄い!」と購入した07AWのシャツです。


前面に転写プリントでパッチワークの柄をプリントしており、そのプリントの上からさらにレザーやニットなどを実際にパッチワークしたものです。かなり派手ですが、手の込み方が普通じゃないです。


これも07AWで購入したシャツです。上の写真と同じようなプリントを施した生地の上からストライプのシャツを貼り、そのストライプシャツを「MUSIC」という文字にくりぬいたものです。


くりぬいたところはミシンで縫ってあり、そこから後ろに貼ったプリント柄が顔を出すというデザインです。頑張れば作れそうな気もしますが、それを実際やろうとする人はいないでしょう。


という具合に、SHIRTSのシャツは結構面白いものが多いように思います。今年も何かしら面白いものがあれば購入したいものです。

しかし難点もあります。

ここ最近ユーロ高のせいかSHITRSのシャツはお値段が高いです。写真1枚目のシャツも、ジャケット購入を諦めて購入しました。ユーロが安くなってくれたらと、無責任に感じたりします。

あと、サイズ感がかなり大きいこと。これは何でなのかよくわからないのですが、恐らくデザインを強調する上でのものなのかと思っています。かなり大きめなのですがそこがギャルソンらしさなのかなぁとも思います。ちょくちょくですが細身の、今っぽい形のものも出てきていますが、デザインのきついものは身幅も広いという印象です。

難点もありますが、やはりインパクト重視で購入してしまうのが、SHIRTSのシャツです。